Aチーム 深川大会1回戦

5月に開幕した深川春季大会。

週末に重なった雨のため、ずれにずれこみ開幕から1ヵ月半が経過した7月12日、元加賀Aチームの1回戦が行われました。

大会日程も押しており、この1回戦を勝てばダブルヘッダーで同日に2回戦という強行軍。

宣言こそ出ていませんがほぼ梅雨明けのこの日、久々の登場に必要以上にパワー全開の太陽。

気温はぐんぐん上昇し、ベンチに座っているだけでも暑さとまぶしさでクラッとくるくらいです。

そんな厳しい環境の中、戦う相手は江東大会ベスト4、ジャビットカップ江東大会準優勝と実績抜群の越中島ブレーブスさん。

勝てば次があるとは言え、余力を残して戦って勝てるほど簡単な相手ではありません。初戦をまずは全力で突破するのみです!


元加賀後攻で始まった1回表。1、2番を三振にとり、3番をセカンドライナーでしとめチェンジ。

上々の立ち上がりに期待できるか!?と思ったその裏でしたが、元加賀攻撃陣もあまりパッとせず、4人で終了。


続く2回表、この回先頭の4番を三振にとったものの、5番打者のしぶとい連続カットにペースを乱されたか、12球目に死球を、続く6番に四球を与えてしまいます。

7番はピッチャーゴロでそのままタッチアウトをとったもののランナーは進塁。ランナーを背負い、少し焦りも出たのでしょうか。続く8番にまた四球。

ツーアウト満塁のピンチ。でもエースのリュウだって伊達に元加賀のキャプテンとして10番を背負っているわけではありません。自らが招いたピンチを自らの手で切り抜けます。

9番バッターを三振にとり、三者残塁の無失点で2回表を終えました。

2回表を無失点で切り抜けたと言っても、相手の粘りのバッティングにより、リュウの投げた球数は2回だけで33球。なんとか少しでも長く攻撃を続け、点をとり、みんなでリュウを助けてやりたいところ。

わかっていたはずなのに、ふたを開けてみたら三者凡退。しかも相手の球数はわずか12球。リュウを助けるどころか、相手を楽させてしまっている有様です。


こういうときは相手に流れが行くもので、やはり3回の表に試合の均衡は破られました。四球で出塁した3番打者が、ワイルドピッチで3塁まで進むと、4番がタイムリーを放ちブレーブスがこの試合の先制点です。

なんとか1点どまりで、元加賀の攻撃へと移ります。追いつき逆転したいところですが、2つの四球で出たランナーをホームに返すことが出来ず、結局この回も得点することが出来ませんでした。


4回表、リュウの制球の乱れはまだ少し続いていたものの、周りの守備陣が頑張り三者凡退となりました。

この回、3アウト目を捕ったのは我らが誇るスーパーセンター・キョウスケ!普通なら抜かれてもおかしくない左中間に飛んだ打球に、サッと駆け寄りダイビングキャッチ!

「捕ったぞ!」とグローブを突き上げたその姿のまぶしかったこと……。キョウスケには守備範囲という言葉があるのだろうか?と思うようなミラクルプレーでした。

このプレーで少し風向きが変わるか?と期待した4回裏ではありましたが、残念ながら無得点。1点ビハインドのまま試合は後半戦となります。


5回表、先頭打者の9番は三振にとったものの、1・2番に連続で四球、続く3番を野手のエラーで出塁させ1アウト満塁の大ピンチに。試合も終盤に来ての追加点、しかも大量得点は絶対に避けたい場面です。

その時です!祈るような思いで見つめるベンチの後方、フェンス越しから「リュウ!踏ん張れ!」という声が響きました。

声の主は2試合目を控えて外で待機していた深川ホークスの監督さんです。同じ深川のグラウンドでともに切磋琢磨してきたホークスさん。

たとえ自分のチームの子でなくても、こうして応援してくださる懐の深さにグッときました。きっとリュウも、そしてほかの選手も同じ気持ちだったのでしょう。

4番に内野安打を打たれたものの、ショートがホームに送球しフォースアウトで2アウト目を、5番もショートゴロで3アウトとし、またもや満塁のピンチを切り抜けました。


5回裏、折からの暑さで相手投手も制球の乱れが顕著となり、この回先頭バッターを四球で出塁させたのを機に、2番手投手に交代となりました。

これを好機ととらえて連続のバントヒットで満塁とし、元加賀チャンスの場面で打順は1番ユウキ。カウント1-1からの3球目。センター横に落ちるタイムリーで3塁ランナーのコウシロウをホームに返し、同点とします。

その後2アウトとされてしまったものの、満塁のチャンスは続きます。ここで点をとれるのは……そう、頼れるキャプテン4番リュウの登場です!

1球目見逃しのストライク、2球目ファールで追い込まれた3球目、ブンッと振りぬかれたバットは左中間へボールを大きく運びます!

「ワァ!!」という大歓声の中キョウスケ、ユウキ、リクが次々にホームに帰還し3点を追加。この回合計で4点を入れ、形勢逆転です。


6回表は0点に抑え、裏へと入ります。5回裏の勢いがまだ続いていたようで、2アウトランナー3塁、バッターは先ほど同点タイムリーを放ったユウキ。

追い込まれてからの3球目、うまく引っ張ったそのボールはレフト線を勢いよく進み、またもやタイムリースリーベースです!

そしてこの直後、相手ベンチが投手や野手の交代を告げ、投球練習をしているときに球審から「集合!」の声が……!!

時計の針は10時3分。プレイからちょうど1時間40分が経ったのです。


決して全員が調子がよかったと言える試合ではありませんでしたが、でも回を追うごとに身体もほぐれ、緊張もほぐれ、ひとりひとりが持てる力を出してくれたように思います。

最近のAチーム、逆転での勝利がよく見られます。心身ともにタフでなければ、逆転というのは難しいものです。こうして結果を出してくれることで、彼らが成長していることを確認できます。

さあ!次は深川春季大会2回戦。


そうそう、この試合でひとつトピックスを忘れてました。

カツキが2打席連続でデッドボールをくらうという珍事(笑)去年くらいまではデッドボールと言えばキョウスケのイメージが強かったのですが、今年はカツキの役回りでしょうか?

ケガだけは十分気をつけましょうね!


続きはまた改めて!